星を見ることは、“祈り”に似ている。
星空プランナー朝海のつれづれ宇宙コラムです💫
夜、帰り際に星を見つけると、
ふっと気持ちが優しくなる瞬間があります。
当たり前の事で意識に上りにくいかもしれませんが
夕焼けの美しさに心奪われるように、
三日月や満月の光に癒されるように、
天体から届く光に包まれながら私たちは生きています。
(photo by Mitsuo Ibuki )
太陽や月の光に比べたら、
星の光は少し大人しく感じるかもしれない。
それは太陽系の惑星をのぞけば、
何光年・何千光年と向こうの宇宙から届く
遠い遠い恒星の光だからです。
星座の起源は約5000年前
メソポタミア地方の羊飼いたちが、
空に並ぶ星々を結んだのが始まりと言われています。
その時代は今のように街灯もなく、
漆黒の闇に包まれた夜の砂漠を歩く時、
天を見渡すと満天の美しい星々が、
彼らを照らす圧倒的な光として
まばゆいばかりに輝いていたはずです。
星座には神々の姿が多く投影されています。
古代の人々は、煌く星の美しさや、
毎年規則正しく巡る天の動きに畏敬の念を抱き、
“生かされている事への感謝”や
“祈り”のような感覚を
覚えていたのかもしれません。
時には“流れ星”に願いをかけたりしてね。
現代は、街中では街灯の光にかき消されて、
満天の星を見ることが難しくなっています。
でも、晴れた日に空を見渡せば
都会でも1等星や2等星を見つけることができます。
“頑張りすぎて疲れてしまった時”
“ふと孤独に苛まれた時”
“誰にも言えない事を抱えている時”
どんな時も、
星はあなたを優しく見守っています。
夜に星を眺めていると、
いつもあたりまえにそこにあるものの美しさに
ふと気づく時があります。
“あなたはこれでいいんだよ”
“世界は本当はとっても美しいんだよ”
そんな風に語りかけられている気がするのです。
せわしなく情報が多い今だからこそ、
自然や星の優しい光にただ周波数を合わせて
ゆっくり安らぎを覚える“祈り”のようなひと時が
大切なのかもしれませんね。
自然や星空とシンクロしながら
これから訪れる新しい時代を、
軽やかに生きていきたいものです💫