太陽系から学ぶ人間の丁度いい距離感
星空プランナー朝海のつれづれ宇宙コラムです💫
今日は愛情と距離感のバランスと太陽系について。
ドイツの有名な哲学者カントさんが、こんな言葉を残しています。
『友情は、愛情という“引力”と
尊敬という“斥力”のバランスの上に成り立っている(友情論より)』
太陽系の惑星が全て太陽という恒星の引力に引っ張られているように、地球と月が引力で引き合って隣にいるように、人生で出逢ってしまったもの同士は何らかの見えない力で引きあっているとしか思えない時があります…。
親しい友人なのか、家族なのか、
気になるあの人なのか、それはさておきとして。
星も人間ももしかしたら
引き合う原理は同じなのかもしれません。
ただ、面白いのが、引力が働いていても
太陽は決して地球をのみこまないのです。
地球も月をのみこみません。
太陽系の星々は
引力(引き合う力)と斥力(離れようとする力)のバランスが取れていて
お互いが、自分らしい軌道で動ける距離を保ちつつ、でもゆるやかにずっと側にいるのです。
惑星は太陽から光のエネルギーをもらい、
月の引力の恩恵で地球の海には波が生まれ、生命が育まれる。
星々はお互い何らかの恩恵を与えあいながら絶妙な距離感で共に廻って生きています。
斥力を人間関係に置き換えると、
それはたぶん“相手を自由に放っておく力”。
自分に対しても、相手に対しても
“信頼”や“尊敬”の念がないと難しい事かもしれないですね。
強すぎる“引力”は時に相手を飲み込んでしまう事もあります。
でも引力(引き合う力)と斥力(自由に放っておく力)がつりあっていたら
46億年も側にいたりする。
だから、人間関係や強すぎる愛情に悩んだ時は、
引力と斥力のバランスをそっと目をつむって考えてみたらいいのかもしれません💫
太陽系の星々のように、
一人一人が自分らしいスタンスで軌道を巡りながら
気持ちの良い距離感でつながって、
この世界を一緒にダンス出来るといいですね♬